ABSが効かない 原因を解決する方法

記事監修:柴 健太郎

プレミアモビリティサービス株式会社 執行役員/一般財団法人日本技能研修機構(JATTO)理事

POINT

  • ABS故障の原因はスピードセンサーの不具合が多い
  • コネクターの接続不良でスピードセンサーが不具合を起こした場合は、正しく繋ぎ直すことで機能が回復することがある
  • ケーブルの断線やセンサーの異常はケーブルを新品に交換して修理する

【原因】ABSの故障はスピードセンサーの不具合を疑う

スリップしやすい路面ではポンピングブレーキ(小刻みに数度に分けてブレーキをかけること)というドライビングテクニックがありますが、ABSは人間の操作よりきめ細かく、四輪を個別に制御できるので、より安全かつ確実なブレーキ操作が可能となりまし走行中にABS(アンチロックブレーキシステム)が効かなくなるのは、スピードセンサーの故障が主な原因です。

ABSとは、急ブレーキをかけたときや、雪道や凍結路などのスリップしやすい路面でブレーキペダルを踏み続けても、自動的にブレーキの解除・作動を繰り返すことで、タイヤのグリップ力を回復して安定した制動を実現します。つまり、ブレーキ操作をしたままハンドル操作による危険回避を可能とした安全装置です。
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ABSを構成している主要なパーツは、ブレーキの利き具合を前後で調整するプロポーショニングバルブ、車輪のセンサーから送られてくるパルスを計測し、ブレーキをかけた際の速度とタイヤの回転数の差を監視するABSコントローラーユニット、そしてスピードセンサーです。

スピードセンサーは、車輪の回転状態をモニターし、車輪の動きの差異や滑りを検知すると、ABSの作動をABSコントローラーに作動を指示し、人間の操作によるブレーキ制動をキャンセルする電子制御ユニットです。

スピードセンサーは先端にセンサーが取り付けられたケーブル状の部品で、四輪のロアーアームからABSコントローラーへと接続されています。

【解決方法】スピードセンサーの故障は新品のケーブルに交換修理する

スピードセンサーの故障原因は、ケーブルの接続不良や断線、センサー部分の故障です。車齢が古くなると経年劣化によってトラブルを起こすことがあります。

スピードセンサーに異常がある場合は、OBD(車載故障診断装置)を使って四輪のどのスピードセンサーが不具合を起こしているのかを確認します。

スピードセンサーの故障箇所が判明したらコネクターの接続部分をチェックします。コネクターが抜けかけている場合は正しく繋ぎ直すことで不具合が解消することもあります。

それでも問題が解決しないときは新品のケーブルに交換します。

修理費用は車種によっても異なりますが、部品代と工賃を合わせて3〜5万円ほどになるようです。

ABSは故障しても直ちに運転操作に支障はありませんが、そのまま故障を放置しておくとイザというときに危険回避ができず、危険ですので早めの修理をおすすめします。

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柴 健太郎

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※修理内容は修理工場での作業事例を説明するもので自己修理を推奨するものではありません。

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