警告灯点灯(水温警告灯(オーバーヒート)) 原因を解決する方法
POINT
- 水温警告灯が点灯している場合、ウォーターポンプに不具合があることがある。
- ラジエターに風を送るファンモーターが壊れている可能性も高い。
- ファンモーターの故障以外の原因も考えられる。
冷却水を循環させるウォーターポンプが故障
エンジン冷却水の状態を知らせる表示が水温警告灯。エンジンの始動直後で冷却水が温まっていない場合は緑色または青色に点灯し、しばらく走行して水温が上がってくれば消灯しますが、消灯しない場合は冷却系の不具合が考えられます。
原因のひとつが、ウォーターポンプの不具合。ウォーターポンプは冷却水に圧力をかけて、エンジンを冷やすために設けられた冷却水の流路(ウォータージャケット)に送り込んで循環させる部品です。
ウォーターポンプが不具合を起こすとエンジンを冷却できず、エンジンが過度な高温状態になるオーバーヒートを招き、最悪の場合はエンジンが壊れてしまいます。
もうひとつの原因として考えられるのが、ラジエターの冷却ファンモーターの不具合。
冷却水はエンジンのウォータージャケットを通過する過程で熱を吸収するので、高温になります。それを冷やすのが熱交換器のラジエターです。
熱くなった冷却水はラジエターを通る過程で走行風を当てて放熱を行います。それを促すのが冷却ファン。渋滞時や停車中など、ラジエターに走行風を十分に取り入れられない場合、ファンを回して強制的にラジエターに風を当てて放熱効果を高めます。
ファンを回転させるモーターが不具合を起こしていると、渋滞や停車中にファンが回らず、冷却水の温度上昇を招きます。
ファンモーター自体のトラブル以外には、ファンのオン/オフや回転スピードを調整するセンサー、コントロールユニットの不具合も考えられます。
ウォーターポンプを新しいものに交換
ウォーターポンプが原因であると特定できた場合は、部品一式を新しいものに交換します。
部品交換の場合、パーツ代と工賃で3万円〜4万円程度が目安になります。メーカー純正品以外に、車種によっては純正同等品が使える場合もあります。純正サプライヤーの製品であれば品質もしっかりしていて、価格も純正品に比べてリーズナブルに抑えられます。
冷却ファンモーターに不具合がある場合、モーターの交換が必要になります。部品代と工賃で3万?4万円程度が目安になります。
前述のとおり、モーターの不具合以外の原因でファンが回らない可能性も考えられるので、原因の追求が欠かせません。
(湯目由明)
エンジンの不具合は重大事故の要因にも!?
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