ステアリングスイッチのボタンが効かない 原因を解決する方法
POINT
- 利便性だけではなく、走行中の安全性を高めるためにも、ステアリングスイッチの普及率が高い。
- そんなステアリングスイッチが効かなくなる原因はさまざまだが、大きく分けると全てが機能しないか、特定のスイッチのみ機能しないかの2つ。
- 特定のスイッチのみ機能していない場合は、スイッチ本体の不具合。しかし修理する場合はステアリングホイールASSY交換となる。
ステアリングスイッチ全てがダメなのか、特定のスイッチだけがダメなのかで、原因は異なる
ステアリングスイッチの操作が効かないのは、スイッチ自体の不具合が原因である可能性が高いです。
現在のクルマのステアリングホイールは、舵を切るという本来の目的以外にもオーディオをコントロールする、空調をコントロールする、メーター表示をコントロールするなどの機能が組み込まれています。これはステアリングから手を離さずに様々なものを操作できるようにすることで、ハンドルの切り間違いなどの事故を防ぐ目的です。
そのように多数かつ多機能な機能が備わるだけに、その操作ができないとなるとストレスになるだけではなく、安全な走行にも支障を来します。
不具合はいろいろな症例があるのですが、大きく分けると、スイッチの全てが使えなくなるか、ある特定のスイッチの操作ができなくなるかの2つに分別できます。
全てが使えなくなる場合は、スイッチ本体ではなく各スイッチの配線が繋がるスパイラルケーブルに不具合が生じている可能性が高くなります。スパイラルケーブルは、回転するステアリングの動きに対応させた配線部品のひとつです。
特定のスイッチのみ不具合がある場合は、スイッチそのものに不具合が生じていると考えられます。どちらかというと特定のスイッチのみ不具合がある方が軽傷で修理費用も安くなりそうですが、実際にはその逆となることが多いようです。
特定のスイッチが機能しないという不具合は、ステアリングホイール一式(ASSY)交換で解決する
ステアリングスイッチのボタンが効かない場合は、ステアリングスイッチの収まるステアリングホイールを一式(ASSY)で交換すれば、問題は解決できます。
不具合のあるスイッチを交換すれば修理できると思ってしまいますが、そのような修理はできません。というのも、ステアリングのスポーク部という小さなスペースに、多くの多機能スイッチを設置しなくてはならないからです。ステアリングの構成部品としてスイッチ類が設置されているので、スイッチを交換するにはステアリングを一式で交換する必要があるのです。
ステアリング一式となれば、当然ながら部品代も高価となります。ステアリングホイール一式を交換する場合、その費用は7万?8万円程度が目安となります。
スイッチ類が全て機能していなければ、先ほど記したようにスパイラルケーブルを交換することになります。その場合であれば修理費用は2万?4万円と、ほぼ半分の費用で修理できます(もちろんステアリングホイール側が壊れている場合もあるので、その場合はステアリング一式交換となります)。
部品さえ揃っていれば、それほど大掛かりな修理ではないので、1?2日で解決となります。しかし昨今の車両は電装品を交換すると制御装置類の初期化や同期が必要になるケースが増えています。専門のノウハウがないとできないと、警告灯が点灯してしまうなど別の不具合が発生してしまうことがあります。
(坪内英樹)
パワステ装置の不具合は重大事故の要因にも!?
技術力の高い修理工場に早めに修理を依頼しておくことで、
結果として安く済む可能性が高いです。
カープレミアガレージは東証プライム上場企業のプレミア
グループが厳しい基準で加入している安心できるお店です。