異臭がする(鉄が焼けたような匂い) 原因を解決する方法

記事監修:柴 健太郎

プレミアモビリティサービス株式会社 執行役員/一般財団法人日本技能研修機構(JATTO)理事

POINT

  • MTのクラッチを切ったときに鉄の焼けたような異臭がしたらミッションブローの可能性がある
  • MTの異臭は強引なシフトチェンジ、高負荷を与えるスポーツ走行の繰り返し、長期間
  • 長距離を走行したことによる経年劣化が原因となる
  • MTからの異臭はトランスミッションのオーバーホールかMT本体一式の交換で修理する
  • クラッチが使用限界に近づくと異臭を放つことがある。その場合はクラッチディスク、クラッチカバー、レリーズシリンダーを交換することで解消する

トランスミッション本体の故障の可能性

MT車でトランスミッションから鉄の焼けたような異臭がしたときは、MT(マニュアルトランスミッション)本体の故障が疑われます。

MTからの異臭は、内部のギアやインプットシャフト、カウンターシャフト、シンクロナイザーなどの内部機器の破損により、ミッションブロー(MT本体が壊れてしまうこと)を起こした時に発生します。

MTは速度や路面状況に応じてドライバーがシフトチェンジを行い、クルマを効率的に走らせるトランスミッションのことですが、エンジンが高回転で回っている時に無理なシフトダウンしたり、スポーツ走行時にクラッチペダルを蹴ることでドリフトのきっかけ作りをしたり、長期間・長距離の使用による経年劣化で内部パーツが摩耗・劣化していたりすると、ミッションブローに至ることがあります。1回や2回ならこうした操作をしてもMT本体が壊れることはありませんが、日常的にトランスミッションに負荷を与える運転をしていると、いずれは負荷に耐えられずに壊れてしまいます。

トランスミッションのオーバーホールもしくは本体の載せ替え

ミッションブローによりMT本体から鉄の焼けた匂いが発生したときは、走行不能になる前になるべく早く整備工場に入庫して、適切な修理を受ける必要があります。

MTからの異臭は、トランスミッション内部の傷んだパーツを交換し、内部を点検・清掃・調整するオーバーホールを行うか、MT本体一式(ASSYアッセンブリー:複数のパーツが組み上がった状態で交換するパーツ)を新品か程度の良い中古品に載せ替えることで修理します。修理費用は車種によってまちまちですが、オーバーホールを行う場合は10?30万円、載せ替えの場合は20?100万円ほど必要です。

また、クラッチ操作をしたときに異臭が頻繁に発生する場合は、クラッチが使用限界に達したと考えられることから、クラッチディスク 、クラッチカバー、レリーズシリンダーを交換する必要があります。修理費用は車種によっても変わってきますが、軽自動車の場合おおよそ8〜10万円、普通車の場合でおおよそ10?20万円ほどかかります。

(山崎龍)

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柴 健太郎

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異臭がする(鉄が焼けたような匂い) の原因一覧

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  • M/T本体(一式)の故障

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    • 異臭がする(鉄が焼けたような匂い)

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