警告灯点灯 原因を解決する方法

警告灯点灯のイメージ

記事監修:柴 健太郎

プレミアモビリティサービス株式会社 執行役員/一般財団法人日本技能研修機構(JATTO)理事

POINT

  • ブレーキ警告灯はブレーキ系の故障で点灯する
  • ブレーキ警告灯には赤色と黄色(橙色)があり、赤色は直ちに運転を中止して速やかな点検
  • 修理を行う必要がある。黄色は注意が必要でなるべく早い点検
  • 修理を行うようにする
  • 故障箇所を修理するとブレーキ警告灯は消える

【原因】ブレーキフルード漏れやブレーキ系の危機故障で警告灯が点灯する

ブレーキ警告灯が点灯するのは、ブレーキキャリパー、ブレーキブースター、ブレーキハーネス、電動パーキングアクチュエーター、ブレーキマスターシリンダーなどの不具合が主な原因です。

警告灯は赤色と黄色があり、赤色に点灯した場合、そのまま運転するのは危険ですので、ただちに走行を中止し、速やかな点検・修理が必要です。

黄色に点灯した場合は走行に注意が必要で、なるべく早く販売店か修理工場に連絡を入れて点検をおすすめします。

乗用車の前後ブレーキに採用例が多いディスクブレーキは、車輪とともに回転するディスクローターに、ブレーキキャリパーの中にあるブレーキピストンがブレーキパッドを押しつけることで摩擦が発生し、制動力を生み出します。

ブレーキキャリパーは、ディスクブレーキに使用されている部品のひとつで、ブレーキペダルを踏むとブレーキフルードを介して油圧がかかり、キャリパー内部のブレーキピストンを動かすことで、ブレーキパッドがディスクローターへと押しつけることで摩擦を発生させ、制動力とします。

ブレーキブースターは、倍力措置とも呼ばれるエンジンルーム隔壁に装着された円錐型のパーツで、ブレーキペダルを踏む踏力をアシストしてドライバーの負担を軽減します。

ブレーキハーネスは、電子制御スロットル(ドライブ・バイ・ワイヤー)搭載車に採用されたブレーキペダルとスロットルコントローラーを結ぶ配線のことです。

電動パーキングアクチュエーターは、電動式パーキングブレーキ搭載車に備わる電装パーツで、パーキングブレーキのロックやリリースを制御します。

ブレーキマスターシリンダーは、ブレーキペダルの踏力をテコの原理とパスカルの原理を利用して油圧に変換・増幅してブレーキキャリパーへ伝達する装置です。

【解決方法】故障箇所を修理すると警告灯は消える

ブレーキキャリパーやブレーキマスターシリンダーが原因でブレーキ警告灯が点灯した場合は、経年劣化したオイルシールなどを交換し、ブレーキフルード漏れを修理することで不具合は解決します。

ブレーキブースターが原因で警告灯が点灯した場合は、ブレーキブースター本体の故障は新品に本体(ASSY=アッセンブリー:複数のパーツが一式組み上がった状態で交換するパーツ)交換し、インテークパイプとブレーキブースターを接続するバキュームホースに穴が空いている場合は、ホースのみを新品に交換することで不具合が解決します。

ブレーキハーネスや電動パーキングアクチュエーターが原因で警告灯が点灯した場合は、分解修理はできないので、新品に本体(ASSY)交換することで不具合が解決します。

ブレーキ警告灯は不具合を早期に知らせる重要なものですので、点灯した場合はすみやかに点検・修理を行う必要があります。

(山崎 龍)

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柴 健太郎

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※原因は症状から過去の事例を参考にしたもので、不具合の原因を断定するものではありません。
※修理内容は修理工場での作業事例を説明するもので自己修理を推奨するものではありません。

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