ドアが保持できない( 勝手に全開まで開いてしまう) 原因を解決する方法

記事監修:柴 健太郎

プレミアモビリティサービス株式会社 執行役員/一般財団法人日本技能研修機構(JATTO)理事

POINT

  • ドアには利便性を高めるために、開口角度を保持してくれるドアチェックという部品が組み合わされている。
  • ドアチェックには、ドアの開閉時の動きを自然にするという役割も果たしている。
  • 開口角度を止めたり、ドアの動きをコントロールしたりするのはスライダー。この部品が摩耗するなどするとドアを留められなくなる。

関連する症状

ドアチェックのスライダーが摩耗すると開けたドアを保持できなくなる

クルマのドアを開けた時に開けた状態を保持できないという不具合は、ドアチェックに原因がある可能性が高いです。


クルマのドアは開けた時の利便性を高めるために、開口角度が保持できるようになっています。主に開口角度は大きく開く(全開)とその半分ぐらいの開度(半開)の2段階、もしくはさらにもうひとつ留まるポイントがある3段の設定がなされていて、その角度ではドアが保持される(留まる)ようになっています。

ドアチェックはドアヒンジ(蝶番)付近に併設されています。ドアの開口角度をコントロールするとともに、ドアの開閉時の動き(作動感など)もコントロールしています。ドアには自重があるため、ドアチェックがないと開閉時の実際の動きと、イメージする動きの差異が大きくなります。その差を解消しているのもドアチェックです。 

その仕組みはドアに合わせて動くアームをスプリングなどで張力を掛けたスライダーで押さえ込むことで、ドアの動きに適度な速さに抑えています。そしてアームに刻まれた溝(凹み)にストッパーが入り込むことで、ドアの開口角度を留めているのです。スライダーが摩耗すると、ドアを留められなくなってしまいます。

ドアが所定の位置で留まらなくなったら、ドアチェックの交換で解決する

ドアを開けた時に途中で保持できない不具合は、ドアチェックを新品に交換すれば解決することができます。

ドアチェックは、アーム部の一端がドアに接続されもう一端は、ボディ側に固定されたスプリングやスライダーなどが組み込まれた部分に差し込まれています。スライダーは樹脂製のものが多く、使用期間が長くなると、摩耗や経年劣化が生じます。ドアの動きをコントロールしたり、ドアの開口角を保持できなくなってしまうのです。

機能しなくなったドアチェックは、かつては消耗部の交換で修理していましたが、今はドアチェック本体一式(ASSY)で交換するのが一般的です。

その修理費用は1万?2万円がおおよその目安となる金額となります。
(坪内英樹)

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柴 健太郎

プレミアモビリティサービス株式会社 執行役員/一般財団法人日本技能研修機構(JATTO)理事

ドアが保持できない( 勝手に全開まで開いてしまう) の原因一覧

ドアが保持できない( 勝手に全開まで開いてしまう) の故障・不具合の症状一覧を表示しています。該当の症状を選択して、修理方法を確認しましょう。

※原因は症状から過去の事例を参考にしたもので、不具合の原因を断定するものではありません。
※修理内容は修理工場での作業事例を説明するもので自己修理を推奨するものではありません。

1
  • ドアチェックの故障

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    • ドアが保持できない( 勝手に全開まで開いてしまう)

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