「カチ」というがスターターモーターが回らない 原因を解決する方法

記事監修:柴 健太郎

プレミアモビリティサービス株式会社 執行役員/一般財団法人日本技能研修機構(JATTO)理事

POINT

  • バッテリーに問題がない場合、スターターモーターに不具合がある。
  • 交換頻度が少ないパーツだが経年劣化などにより故障する。
  • 交換費用は車種により異なるが、パーツ代は高額になる。

スターターモーターの不調や故障

車のエンジンがかからないとき、まず疑いたいのはバッテリーあがり。またAT車でエンジン始動時にシフトがP(パーキング)に入っていない時、スマートキーの電池がないなどもその原因となります。

しかし、バッテリー残量に問題がなく、キーを差し込み「カチ」という音がするのに回らないときは、スターターセルモーターの不調や故障が考えられます。

通常、セルモーター内にあるマグネットスイッチが動くことで「カチ」という音がなり、その後、モーターが回転をはじめエンジンが始動するのが正常な状態。始動や回転音がしない場合はスターターモーターが故障している可能性が高くなります。

スターターモーターはエンジンの起動に必要なパーツ。エンジンの圧縮圧力や摩擦力に負けることなくクランクシャフトを駆動させます。

大きなトルクを発生させるため、スターターモーターは耐久性が高く交換頻度が少ないパーツです。使用開始から15年、もしくは走行距離15万km程度が寿命と言われています。

ただし、エンジンの始動を繰り返す役割があるため、使用状況によっては劣化が生じることがあります。特にアイドリングストップ機能を持つ車種の場合、スターターモーターの負担が大きいので注意が必要です。

またスターターモーターは配線の断線、点火コイルの劣化などにより故障することもあり、エンジンが動かなくなったり、「キュルキュル」という回転音が聞こえなくなった場合はスターターモーターの故障が疑うべきでしょう。

スターターモーターの故障を確認したら本体一式(ASSY)で交換

キーを差し込み「カチ」というがスターターモーターが回らずエンジンが始動できない場合、スターターモーターを本体一式(ASSY)交換することで不具合を解消します。交換以外で修理やオーバーホールするケースもありますが、新品と交換することが最近では一般的です。

エンジンの大きさによりスターターモーターの種類や性能が変わるため交換費用は車種により異なりますが、およそ5万?6万円程度が相場。ただし、パーツ代は車種により大きく変動するため、高額になる可能性があります。


(手束 毅)

エンジンの不具合は重大事故の要因にも!?
技術力の高い修理工場に早めに修理を依頼しておくことで、
結果として安く済む可能性が高いです。

カープレミアガレージは東証プライム上場企業のプレミア
グループが厳しい基準で加入している安心できるお店です。

この症状に詳しい修理工場を探す

修理工場を探す
この記事の監修

柴 健太郎

プレミアモビリティサービス株式会社 執行役員/一般財団法人日本技能研修機構(JATTO)理事

「カチ」というがスターターモーターが回らない の原因一覧

「カチ」というがスターターモーターが回らない の故障・不具合の症状一覧を表示しています。該当の症状を選択して、修理方法を確認しましょう。

※原因は症状から過去の事例を参考にしたもので、不具合の原因を断定するものではありません。
※修理内容は修理工場での作業事例を説明するもので自己修理を推奨するものではありません。

1
  • スターターモーター本体(一式)の故障

    よくある度:

    星3
    • 「カチ」というがスターターモーターが回らない

エンジンの不具合は重大事故の要因にも!?
技術力の高い修理工場に早めに修理を依頼しておくことで、
結果として安く済む可能性が高いです。

カープレミアガレージは東証プライム上場企業のプレミア
グループが厳しい基準で加入している安心できるお店です。

この症状に詳しい修理工場を探す

修理工場を探す

この修理ができる工場を探す

工場一覧を見る