警告灯点灯(DPF警告灯) 原因を解決する方法
POINT
- DPF警告灯が点滅すると、エンジンのセーフモード制御が働き車速が上がらなくなる。
- PMがフィルターに堆積し「DPF自動再生機能」では除去しきれない。
- 基本は新品への交換だが、分解洗浄という方法もある。
ディーゼルエンジンのPMを除去するDPFが目詰まりを起こし、警告灯が点滅
DPF(ディーゼルパティキュレートフィルター)とは、ディーゼルエンジンの排気ガスに含まれる煤などのPM(粒子状物質)を、フィルターを通すことで除去する装置のこと。
フィルターが目詰まりしてくると、DPFに備わる排気圧センサーなどの情報を基に、排気温度を上昇させて溜まったPMを燃焼させることで目詰まりを解消する「DPF再生」を行います。
通常走行ではDPFで捕集したPMがある程度蓄積すると自動でDPF再生が行われ目詰まりを解消させます。しかしエンジンの暖気が十分にできないような短時間走行の繰り返しなどでDPF再生が自動で行われず、DPFで捕集したPMが規定量を超えるとDPF警告灯が点灯します。
DPFを分解洗浄、または新しいものに交換
DPF警告灯が点灯した場合、完全暖気状態でアクセルを踏んで20km/h以上でおよそ15〜20分走行(マツダ車の場合)、DPF手動再生スイッチを押してPM燃焼(DPF強制再生)処理を行う(日産車の場合)など、オーナーマニュアルの指示どおりに操作をすることで点灯は消えます。
DPF警告灯が点灯したまま走り続けるとPMが堆積し、警告灯が点灯から点滅に変わります。この場合はエンジンのセーフモード制御が作動して車速が上がらなくなるので、ただちに整備工場で点検を受ける必要があります。
強制的なDPF再生を行なっても詰まりが解消しない場合は、メーカーが指定する正規の修理方法はDPFの交換ですが20万円以上とかなりの高額になります。一部の専門業者ではDPFをクルマから取り外し、専用の洗浄液を使ってフィルターに溜まったPMを取り除く分解洗浄を実施していますが、かなりの手間が掛かるうえに性能が完全に元通りになる保証はありません(費用は新品に交換する場合の約半分以下)。
ディーゼル車のDPFをダメにしたいためには、近所の「ちょい乗り」の繰り返しは避けて、たまに高速主体の長距離走行をするという使い方が望ましいのです。
(湯目由明)
エンジンの不具合は重大事故の要因にも!?
技術力の高い修理工場に早めに修理を依頼しておくことで、
結果として安く済む可能性が高いです。
カープレミアガレージは東証プライム上場企業のプレミア
グループが厳しい基準で加入している安心できるお店です。