オーバーヒートする(停車中に水温が異常に上がる) 原因を解決する方法
POINT
- オーバーヒートしたり、停車中に水温が異常に上がるのは、冷却ファンモーターの不具合が疑われる。
- 冷却ファンモーターの不具合は、経年劣化によるモーター本体の故障のほか、モーターの軸を支えるベアリングの不具合で発生する。
- 冷却ファンの動きを細かく制御するエンジンECU、各部のセンサー、センサーがモニターする各部の機器の故障でも不具合は発生する。
- 冷却ファンモーターの故障は新品に交換することで修理する。
- エンジンECU、各部のセンサー、センサーがモニターする各部の機器の故障が疑われたときは、テスターを使って故障箇所を特定したのちに、故障箇所の修理や部品交換を行う必要がある。
冷却ファンモーター、エンジンECUの不具合
オーバーヒートしたり、停車中に水温が異常に上がるのは、冷却ファンモーターの不具合が疑われます。
冷却ファンモーターとは、冷却ファンを回すモーターのことです。冷却ファンが冷やしているのは、ラジエーターとエアコンのコンデンサーであり、ひとつの冷却ファンで両方を冷やすものと、それぞれに冷却ファンが付くものがあります。
冷却ファンは冷却水の温度やエアコンの稼働状態により自動でON/OFFや回転スピードをコントロールしているので、エンジンの停止後にファンが回ったり、始動中にファンが回っていなかったりしても故障しているわけではありません。
冷却ファンモーターの不具合は、経年劣化によるモーターの故障のほか、冷却ファンから異音がした場合には、モーターの軸を支えるベアリングが使用限界に近づいている可能性も考えられます。
エンジンECUとは、エンジンを含む各部に設置されたセンサーの情報を元にしてエンジンの制御を行う車載コンピューターのことです。エンジンECUの故障で冷却ファンモーターが不具合を生じた場合には、各部のセンサーやセンサーがモニターする各部の機器が疑われますが、それらに問題がないときはエンジンECUの回路異常が考えられます。
冷却ファンモーターの交換、ECUや各部のセンサー、センサーがモニターする機器の修理もしくは交換
オーバーヒートする・停車中に水温が異常に上がる場合は、早急に自動車整備工場で点検・修理を受ける必要があります。
冷却ファンモーターの不具合は、新品に交換することで修理します。修理費用は車種によってもまちまちですが、おおよそ2?5万円ほどとなるようです。
しかしながら、冷却ファンモーターの耐久性は高く、廃車まで1度も交換しないことも珍しくはありません。そのため不具合が生じたときは、自動車整備工場で冷却ファンモーター以外に故障がないかを点検してもらう必要があります。
その場合、故障が疑われるのは、冷却ファンの動きを細かく制御するエンジンECU、各部のセンサー、センサーがモニターする各部の機器の故障です。そうしたときは、まずはテスターを使って故障箇所を特定し、適切な修理を行う必要があります。修理費用は車種や故障箇所によってまちまちですが、おおよそ2?18万円ほどかかるようです。
(山崎龍)
エンジンの不具合は重大事故の要因にも!?
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