異音(「キー」というディスクブレーキ操作時の異音) 原因を解決する方法
POINT
- ブレーキパッドとディスクローター、ABSアクチュエーターの不具合が異音の主な原因
- パッドとローターの間に水分が入ったときや新品のパッドに当たりがついていない「キー」という異音が出るが、故障ではなく、時間の経過とともに消える
- パッドとローターの「キー」という異音は使用限界を教えるサインなので、早急に交換や修理が必要になる
- ABSアクチュエーターからの異音は新品に交換することで解消される
ディスクブレーキのブレーキパッドとディスクローター、ABSアクチュエーターの不具合
ブレーキ操作時の「キー」という異音を車が発したときは、ディスクブレーキのブレーキパッドとディスクローター、ABSアクチュエーターに主な原因があります。
ディスクブレーキとは、車輪とともに回転するディスクローターに、ブレーキキャリパー内部のブレーキピストンがブレーキパッドを押し付けることで車を制動させるブレーキシステムのことです。
ブレーキパッドとは、ディスクローターを形でブレーキキャリパーの中に組み込まれており、油圧によってキャリパーのブレーキピストンがパッドを回転するローターに押しつけることで制動力を得ます。
ディスクローターとブレーキパッドから「キー」という異音を放つのは、パッドとローターの間に水分が入り込んだときと、新品のパッドに交換した際に当たりがついていないケース、そして、ブレーキパッドが摩耗して残量が少なくなり、金属製のバックプレートがディスクと接触しているケースと、ディスクローターが消耗してディスク表面の均一性が失われたときです。
このうち、水分が入り込んだときと新品のパッドに交換したケースは、故障ではなく、時間が経てば異音はやがて消えます。しかし、ブレーキパッドやディスクローターの摩耗による異音は、そのままブレーキの使用を続けるのは大変危険です。
また、ABSの作動に応じて液圧の増減・持続を行うABSアクチュエーターが故障した場合も「キー」という異音が生じます。ABSアクチュエーターの故障はオイルラインのひび割れがほとんどです。
ブレーキパッド交換、ディスクローター研磨もしくは交換、ABSアクチュエーターの交換
異音の原因がブレーキパッドとディスクローターにある場合は、整備工場で早急な修理が必要になります。ブレーキパッドは新品に交換し、ディスクローターはディスク表面を研磨するか、使用限界が近い場合は新品に交換します。ディスクローターのメンテナンスを行った際には、一緒に新品のブレーキパッドに交換するのが一般的です。
修理費用は車種によってまちまちですが、ディスクローターとブレーキパッドの研磨が1箇所につき1〜2万円ほど、新品のディスクローターに交換した場合は1箇所につきおおよそ1万5000円〜5万円ほど、ブレーキパッドは1箇所2枚1組で1万円〜4万円ほどです。
ABSアクチュエーターの故障による異音は、本体一式(ASSYアッセンブリー:複数のパーツが組み上がった状態で交換するパーツ)と交換します。修理費用は車種によってまちまちで、おおよそ10万円?30万円ほどです。
(山崎龍)
ブレーキの不具合は重大事故の要因にも!?
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