水温センサー故障の症状・原因・修理内容

記事監修:柴 健太郎

プレミアモビリティサービス株式会社 執行役員/一般財団法人日本技能研修機構(JATTO)理事

水温センサー故障とは?

水温センサーは、冷却水の温度モニターや水温計を作動させるためにあります。水温センサーに不具合があると、水温計が作動しない、エンジンの不調や振動の発生、冷却水漏れなどの症状が生じます。水温センサーは、冷却水の温度をモニターしてECU(エンジンコントロールユニット)に電気信号で情報を提供するためのセンサーとともに、水温計用のセンサーが別に付いているのが一般的です。その仕組みは、温度により抵抗値を変化させるサーミスタという抵抗体を用いて水温を電気信号化するというもの。水温はエンジンを制御する上で非常に重要な情報のひとつとなるので、ECU用のセンサーに不具合が発生するとさまざまなエンジン不調が生じてしまします。

水温センサー故障の原因

水温センサーの不具合は、温度を抵抗値に置き換えるサーミスタが、経年劣化などで正しい抵抗値を出せなくなっていることが原因となります。稀に水温センサー自体が壊れていない場合もあります。例えば冷却水漏れがそれ。冷却水路の高い位置に設置されていることの多い水温センサーは、冷却水が漏れることで、センサー部が冷却水に浸からない状態となってしまい、水温を計測できなくなります。その場合は、冷却水漏れを修理することで不具合が解消されることもあります。

水温センサー故障の修理内容と費用相場

水温計のトラブルの場合は、単純に水温計用の水温センサー交換で修理が完了となります。ECU用の水温センサーの場合は、まずエンジン不調が水温センサーと特定するために、診断機に掛けてエラーコードを参照することとなります。水温センサーの異常と確認できたら、水温センサーを新品に交換し、ECUに残るエラーコードを消去して修理完了となります。 (坪内英樹)

費用相場 Case1

エンジン修理の交換パーツが「水温センサー」の場合には、一般パーツ利用をして、平均的に12,750円の費用が掛かります。

一般パーツ利用 カープレミアパーツ利用
金額

平均:12,750 円

(4,980 円~78,460 円)

平均:10,600 円

(1,710 円~15,930 円)

交換パーツ 水温センサー

※費用相場は部品代に工賃等を含んだ最終的な金額の目安です。
※クルマの状態により最終的な金額は異なる場合があります。

※交換した部品数によってケースを分けて表示しています。

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この記事の監修

柴 健太郎

プレミアモビリティサービス株式会社 執行役員
一般財団法人日本技能研修機構(JATTO)理事

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