バックドアが落ちてくる 原因を解決する方法

記事監修:柴 健太郎

プレミアモビリティサービス株式会社 執行役員/一般財団法人日本技能研修機構(JATTO)理事

POINT

  • 重いバックドアを開けたままの位置で保持できるのは、バックドアダンバーが支えてくれるから。
  • バックドアダンパーに封入されているガスが抜けてくるとバックドアを支えられなくなり、バックドアが落ちてきてしまう。
  • バックドアダンパーを新品に交換すれば、バックドアを開けたままにできるだけでなく楽に開けられるようになる。

バックドアが開けたままの状態を保てないのは、バックドアダンパーの不具合が原因

バックドアを開いて手を離すとバックドアが落ちてきてしまうのは、バックドアダンパーが機能しなくなっているのが原因です。

バックドアはルーフの後端にヒンジ(蝶番)が備わり、それを軸にドアが上に跳ね上がります。バックドアはそれ自体が重いので、支えがなければドアが勝手に閉まってしまいます。それでは使い勝手がよくないので、バックドアには必ずバックドアダンパーが備わっています。

ダンパーというのはサスペンションの部品として知られていますが、バックドアダンパーも構造はほぼ同じです。オイルとガスの入った筒の中に、筒の内径と同径のピストンが付くロッドが入る構造で、バックドアの開閉をオイルの抵抗でゆっくり動くようにしたり、ガスの圧力でバックドアが開いた状態を保つなどの役割を果たします。

バックドアが落ちてきてしまう場合は、バックドアダンパーに封入されていたガスが経年劣化で抜けてしまい、バックドアを開いた状態で保てなくなっているのです。

封入されているガスは、簡単には抜けない構造になっていますが、使っていくうちに、シール(密封)を担うゴムが摩耗したりするため、いずれバックドアを支えられないようになってしまうのです。

バックドアダンパーを交換すれば、バックドアが閉まってしまう不具合を解決できる

バックドアを開いたままにできない場合は、バックドアダンパーを交換することで、不具合を解決できます。

バックドアダンパーはバックドアの両端、もしくはどちらか一方に配置され、バックドアとボディを繋いでいます。バックドアを開けた際に、つっかえ棒のようになっているのがバックドアダンパーです。

これを新品に交換すれば修理完了ですが、交換作業は案外難しいのです。理由はバックドアダンパーを外すと落ちてきてしまうからです。またガス圧で伸びようとするので、交換する際には、ドアを全開状態にして交換しないと、なかなか上手く装着することができません。

プロの整備士さんは頻繁に交換作業を行っているので、事もなげに作業してしまいますが、簡単そうだからとDIYで交換しようなどとは考えない方がいいでしょう。

交換費用は2万?3万円ぐらいが目安となります。昨今のミニバンなどは、バックドアに様々な機構が付加されているためバックドア自体がかなり重くなります。それを支えるバックドアダンパーも専用のものとなっており、部品代も少々高い金額となっているようです。
(坪内英樹)

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バックドアが落ちてくる の原因一覧

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※修理内容は修理工場での作業事例を説明するもので自己修理を推奨するものではありません。

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  • バックドアダンパーの故障

    よくある度:

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    • バックドアが落ちてくる

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