異音(「ギィー、キィー」という異音) 原因を解決する方法

記事監修:柴 健太郎

プレミアモビリティサービス株式会社 執行役員/一般財団法人日本技能研修機構(JATTO)理事

POINT

  • ドアヒンジの軸部に油分が無くなることで、ギィーやキィーという異音がドア開閉時期に発生するようになる。
  • 日常的に自分で注油する際は潤滑油スプレーはNG。塗布するのはグリスが必須。
  • 根本的に異音対策を行うなら、ドアヒンジを分解し軸部をグリスアップするか、ドアヒンジを新品に交換。

関連する症状

ドアやトランク開閉時に発生する金属的な異音の発生源はヒンジの軸部のグリス切れ

ドアやトランクを開閉するたびにギィーやキィーという異音が発生するのは、ドアヒンジ、トランクヒンジが原因です。

ヒンジは、ドアやトランクを車体を繋ぐ蝶番です。ドア側(トランクリッド側)、車体側にブラケットがあり、それをピンで繋ぐ構造となっており、ドアやトランクはそのピンを軸に開閉しています。

ピンとブラケットは、一方は固定されている(一体型)のが一般的ですが、もう一方はピンを軸に稼働するので、その接続部には潤滑が必須。よってグリスが塗布されているのですが、クルマの使用期間が長くなれば当然グリスも流れ出てしまいます。そして潤滑不良により開閉時に異音を発生するようになってしまうのです、

また異音が出るまま放っておかれることも多く、そうなると軸とブラケットの接触部分が摩耗してしまい、ガタが発生する他、注油してもすぐに異音が発生するようになってしまいます。

そんなことにならないように、定期的に注油することをおすすめしますが、注油時の注意点として潤滑油スプレーの使用はNGとなります。潤滑油スプレーは、スプレー直後は異音を決してくれますが、同時にピンとブラケットの間のグリスも柔らかく(薄めて)しまうので、わずかに残っているグリスを流れ出しやすくしてしまうのです。

というわけで、注油するならグリススプレーを塗布するようにしましょう。

注油による簡易修理か、ヒンジを交換する根本解決修理で対応

ドア・トランクの開閉時に発生するギィーやキィーという異音は、ドアヒンジやトランクヒンジの交換で修理することができます。

とはいえ修理工場に修理を依頼した場合、軸部の摩耗が明らか(開口時にドアが下がるなど、ガタを大きい)な場合を除けば、まずは注油により異音を消すという対応が一般的と思われます。しかしこの方法では軸部にグリスがいきわたりづらく、根本的な異音対策とはなりません。

軸部をしっかりグリスアップするとなれば、ドアやトランクを外す(軸を分解する)必要があります。しかしそこまでやるのであれば、ヒンジまで交換するのと、修理費用は大きく変わらないので、ヒンジ交換となるのです。

ちなみに、ドアヒンジやトランクヒンジを交換しての修理費用は1万?3万円ぐらいの金額が目安となります。
(坪内英樹)

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異音(「ギィー、キィー」という異音) の原因一覧

異音(「ギィー、キィー」という異音) の故障・不具合の症状一覧を表示しています。該当の症状を選択して、修理方法を確認しましょう。

※原因は症状から過去の事例を参考にしたもので、不具合の原因を断定するものではありません。
※修理内容は修理工場での作業事例を説明するもので自己修理を推奨するものではありません。

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  • トランクリッドヒンジの故障

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    • 異音(「ギィー、キィー」という異音)

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