異音、振動(「ジーーッ、ジリジリ」という始動時の異音) 原因を解決する方法
POINT
- エンジンが掛からない、掛かりにくくなったらヒューエルポンプのトラブルの可能性がある。
- 燃料タンク内に錆が発生している可能性もあるので要注意。
- ポンプやフィルターを新しいものに交換。
燃料をエンジンに供給するフューエルポンプが不調
ガソリンや軽油などの燃料が貯められた燃料タンクから燃料を吸い上げ、不純物を取り除く燃料フィルターしたうえで、霧状にして吸気ポートに噴射するインジェクターに供給するための電動ポンプがフューエルポンプです。
ポンプのインペラ―をモーターで回転させると、インペラ―の周りにある翼溝がポンプ内で旋回し、圧力差が生じることでタンクから吸い上げた燃料がポンプからモーターに送られ、バルブを押し上げることで燃料パイプに燃料が供給される仕組み。
燃料ポンプにはインライン式とインタンク式がありますが、現在の主流はポンプが燃料タンク内にあるインタンク式で、燃料ポンプの熱を燃料で冷やす目的があります。
経年劣化でモーター部のブラシ(インペラ―を回転させるための電気を供給)や整流子(コイルに電力を供給する電気コネクター)が摩耗してポンプが不調になると、燃料タンクから燃料がエンジンに供給されづらくなります。
これによりエンジンが始動しにくくなったり、「ジーーッ、ジリジリ」という始動時の異音が発生、燃料を供給するための圧力が十分に得られず、走行中に突然エンストしたり、加速が悪化するといった症状が現れます。
エンジン警告灯の点灯や燃料計の表示エラーで察知できることもありますが、何の前触れもなく起こることも多く、この場合は突然自走不能になります。
フューエルポンプ本体一式(ASSY)を新しいものに交換
不調の原因がフューエルポンプの経年劣化によるものだと特定されたら、新しいポンプへの交換が必要になります。
ただし、燃料タンク内にゴミなど不純物や水分が混入することでフューエルポンプの詰まりの原因になっていることも考えられます。
古いクルマで燃料タンク内のサビの発生が原因の場合にはポンプの交換と同時に燃料タンク内のサビ取り、燃料タンクの交換は必須。それ以外の原因であっても燃料フィルターなどフューエルポンプに付随する部品も同時に交換しておくと、交換後の故障リスクを減らせます。
フューエルポンプ本体一式(ASSY)での交換費用は、車種や年式によっても異なりますが、平均で7万円前後になります。
(湯目由明)
エンジンの不具合は重大事故の要因にも!?
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