異音(「カタカタカタ、カラカラカラ」という異音) 原因を解決する方法
POINT
- カタカタ音は吸排気バルブ付近の故障の可能性が高い。
- カムシャフト、ロッカーアーム交換は非常に高額。
- 普通にメンテナンスしていれば故障するケースは少ない。
エンジン上部からであればカムシャフトやロッカーアームの不具合
エンジンルームからの異音は、どんな音でも嫌なもの。今回紹介する、カタカタカタ、カラカラカラといった軽い連続音がエンジン上部から聞こえてきたときは、それなりの出費を覚悟したほうがいいかもしれません。
いつもとは違うカタカタ音の原因は、エンジンのカムシャフト付近の異常が起因となっているケースが多いです。具体的には、カムシャフトやバルブロッカーアームの不具合と考えられます。これらの部品は、どちらもエンジンの吸排気バルブ作動に必要不可欠。エンジンを構成している主要パーツです。
カムシャフトは文字通り棒状の金属シャフトですが、シャフトを覆うようにカムロブと呼ばれる卵形の山がバルブの数と同じだけ設けられています。このロブがバルブを直接、もしくはバルブロッカーアームを介して、吸排気バルブをリフトさせ開閉運動に変えています。
近年主流となっているDOHC(ダブル オーバー ヘッド カムシャフト)型のエンジンは、基本的にカムロブが直接バルブを押す構造になっていますが、最近ではバルブロッカーアームを持つDOHCも増えています。
これらはエンジンを構成する内部の主要パーツですので、基本的にエンジンと同じだけの寿命を持っているものです。不具合が起きるときはなにか外的要因があった場合です。
例えば長期間エンジンオイルを交換しなかったり、オーバーヒートさせたりといったイレギュラーなことです。普通に点検整備を行っていれば、なかなか不具合が起きにくい部分でもあります。
カムシャフトやバルブロッカーアームの交換
カムシャフトやバルブロッカーアームを交換するには、エンジン本体の分解が不可欠です。シリンダーヘッドを開けて、その中に入っている部品だからです。車種によっては、エンジンを降さなければならない作業でもあります。作業時間だけを考えても、工賃が高額になることは簡単に想像ができます。
カムシャフトやバルブロッカーアームの交換は、部品代よりも作業工賃のほうが高くなります。修理にかかる費用は10万円以上と考えましょう。
部品に関しては、故障の度合いによっては歪みや曲がりを修正する修理で対応できる場合もありますが、大抵は新品交換となります。
前述のように、普通にメンテナンスしていれば壊れることが滅多にない部品でもあります。高い修理代を払わなくて済むように、日頃の点検整備は必ず実施するようにしましょう。
(青山朋弘)
エンジンの不具合は重大事故の要因にも!?
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