異音・振動(エンジンの振動が多い) 原因を解決する方法
POINT
- インテークマニホールドガスケットの破損は異常な振動につながる。
- ガスケットの部品代よりも工賃が高くついてしまう。
- インマニ一式取外しに合わせてほかの整備作業もすると効率がいい。
吸気系が怪しければインテークマニホールドガスケットの不具合
エンジンはクルマのなかでも一番部品点数が多い場所。異音がしたり、振動がひどくなったり、不具合が生じる要素も一番多くなります。気になるほど異音や振動が大きくなってきたと感じたら、異常があると考えたほうがよいでしょう。
エンジンの異常な振動を多く感じるようになってきたら、点火系のイグニッションコイル、燃料系のフューエルポンプなどが多い原因ですが、吸気系のインテークマニホールド(インマニ)のガスケットを疑ってもいいかもしれません。
ガスケットとは、部品と部品のジョイント部を密閉させるためのシール製品。場所によってゴムや樹脂、金属や紙などいろいろな素材で作られています。インマニガスケットは、エンジンの吸気を安定させるために重要な役割を担う部品。正常な空燃比は、このインマニガスケットが守っているといっても過言ではないくらいの主要パーツといえます。
エンジンの燃焼室に一番近いガスケットでもあり、絶えず高音と金属膨張・収縮にさらさているインマニガスケット。ここが破損すると、エンジンのあらゆるトラブルにつながります。
一番多い例は、空燃比が変わってしまうことによる性能低下。インマニガスケットに破損が生じると、密閉されていた部分に穴が空くことになり、二次エアと呼ばれる余分な空気がシリンダー内へと入ってきます。すると空燃比は適正値ではなくなり、燃料が薄まってしまうために出力が低下。異常な振動も引き起こすことがあります。
インマニガスケットの破損は、出力低下や振動のほかにも、燃費低下、冷却水漏れ、エンジン加熱など、いろいろな弊害の原因になる可能性も含んでいます。
最初はわかりづらい変化ですが、アイドリングの変調がアクセルを踏んで回転数を上げると改善されたりする症状が出たら、インマニガスケット破損を疑ってみましょう。
インテークマニホールドガスケットの交換
ガスケット類は、基本消耗品と考えましょう。使用していればいずれ交換時期はやってきます。インマニガスケットも含め、純正のガスケット類は部品代自体がそんなに高価なものではありません。むしろその交換工賃のほうが高くなるケースが多いでしょう。
インマニガスケットの交換は、インマニの一式をすべて外さなければなりません。これの脱着工賃だけでも、クルマによっては高額になってしまいます。部品代+工賃の交換費用は、3?10万円くらいが相場と考えておいたほうがよさそうです。
インマニを外すため、一緒にしておきたいメンテナンスがあるようでしたらぜひ行ってください。インマニ自体の洗浄や点検などはその一例です。整備士と相談した上で、なにが必要かを判断して作業を決めていきましょう。
(青山朋弘)
エンジンの不具合は重大事故の要因にも!?
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