異音、振動(始動時にガラガラと異音) 原因を解決する方法
POINT
- シリンダーヘッドが熱で歪んで異音を生じさせる。
- 部品の交換もしくは修正、いずれの場合も工賃が高額に。
- リビルド品を活用すればコストを抑えられる。
エンジンのオーバーヒートによりシリンダーヘッドに歪みが発生
シリンダーブロックの上に取り付けられ、バルブやカムシャフトといった動弁系パーツを格納し、燃焼室を構成するシリンダーヘッドは、エンジンの性能に直結する重要なパーツです。
円筒状のシリンダーの中ではピストンが往復運動をして爆発・燃焼が起こり、常に高温にさらされています。放熱のための冷却水やエンジンオイルの流路が設けられていますが、冷却系のどこかに不具合があると十分な冷却ができず、エンジンが過度な高温になりオーバーヒートを発生させてしまします。
燃焼室を構成するシリンダーヘッドも高温になるので、放熱性に優れ軽量なアルミや、頑丈な鋳鉄で作られています。現在主流のアルミの場合、鋳鉄よりも温度変化による影響を受けやすく、冷却系の不具合により過度な高温状態が続くとオーバーヒートが発生し、熱でシリンダーヘッドが歪み、始動時にガラガラと異音を生じさせる原因になります。
シリンダーヘッドを新品に交換、または歪んだ部分を修正
シリンダーヘッドが歪んでしまった場合には、オーバーヒートの原因を特定・修理した上で、シリンダーヘッドを新品に交換するか、軽度の場合には歪みが生じている部分を研磨・修正することで本来の性能を復活させることができます。
いずれの場合でもシリンダーヘッドをエンジンの骨格であるシリンダーブロックから取り外し、動弁系パーツ、機密性を保つシリンダーヘッドガスケットを分解、再度組み付ける必要があるために作業工賃は高額になります。
国産車と輸入車、年式、エンジンの気筒数などによって金額は異なりますが、パーツ代と工賃でおおむね15万〜50万円台が目安となります。シリンダーヘッドは新品以外にも、リビルド品を選択することでコストを抑えられます。
(湯目由明)
エンジンの不具合は重大事故の要因にも!?
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