異音、振動(ターボ作動音が「ヒュイーン」から「ビーン」に変化) 原因を解決する方法
POINT
- エンジンに圧縮空気を送り込み大きな出力を得る装置がターボチャージャー。
- オイルの管理を怠るとタービンベアリングなどに傷などがついて正常に作動しなくなる。
- 修理はターボチャージャー本体一式(ASSY)を新品に交換。
タービンベアリングなどに傷などがついている可能性が高い
ターボチャージャーは排気ガスの力を使って、圧縮した空気を強制的にエンジンに送り込む、「過給器」と呼ばれる装置です。
ターボと聞くとスポーツモデルに搭載されるイメージを持っている人も多いと思いますが、現在は排気量が小さなエンジンでも大排気量車に匹敵するパワーを発揮する“ダウンサイジングターボ”と呼ばれる考え方があり、輸入車を中心に国産車もスポーツモデル以外でも軽自動車からSUVまでターボを搭載するモデルが増えています。また、ディーゼル車はターボで加給して大きな出力とトルクを引き出すのが一般的になっています。
ターボは装置内部に空気を送り込むためのタービンが付けられていて、それが高速で回っているときに「ヒュイーン」という高い音がします。ターボ車好きはこの音を聞くことで「ターボが効いている」と感じるもの。
しかしこの音が「ビーン」など正常時とは違う感じになったら注意が必要です。
通常時の「ヒュイーン」とは違う異音がするようになったら、ターボに不具合が起こっている可能性が高くなります。
まず考えられるのは、エンジンオイルの管理が悪いなどの理由でタービンのベアリングが損傷している可能性です。ターボチャージャーは高速で回転しているためオイル交換が自然吸気エンジンよりも短いサイクルで指定されている車がほとんどです。空気をタービンに取り込む際に吸排気インペラに異物が混入したことも原因として考えられます。
ターボチャージャー本体一式(ASSY)を交換
いずれにしても異音を放っておくとタービンが故障してしまう(タービンブロー)可能性があるので、早めに整備工場に修理を依頼してください。
修理はターボチャージャー本体一式(ASSY)を交換します。修理費用は車種により大きく異なりますが、部品が高額なので修理費用は高くなってしまうことを想定しておいたほうがいいでしょう。平均すると15万円前後かかるようです。
不具合が進むとエンジンオイルの消費量が増えてマフラーから白煙が出るようになる、エンジン出力の低下、タービンの破片などがエンジン内部に入りエンジンに深刻なダメージを与えるなどの可能性が出てきます。最悪の場合は走行自体ができなくなることも否定できません。
こうなると修理費用もターボを直す以上にかかってしまうので、違和感に気づいたら早めに手を打つことをおすすめします。
(高橋 満)
エンジンの不具合は重大事故の要因にも!?
技術力の高い修理工場に早めに修理を依頼しておくことで、
結果として安く済む可能性が高いです。
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