セルモーターが動かない 原因を解決する方法
POINT
- セルモーターが動かないのはクラッチスイッチの不具合の場合が多い。
- クラッチスイッチの不具合は、スイッチ摺動部の動作不良や接続カプラーの接触不良、配線の断線が主な原因。
- クラッチスイッチの修理や新品交換で不具合は解消する。
- セルモーターの故障が不具合の原因だったときは、新品のセルモーターに交換修理する。
クラッチスイッチ、セルモーターの不具合の場合が多い
MT車のエンジンをかけようとしてもセルモーターが動かないのは、バッテリーが元気であるならクラッチスイッチ(クラッチセンサー)の不具合が原因として考えられます。
クラッチスイッチとは、クラッチペダルの根元に備えられたパーツで、クラッチが切られているかを車両が確認し、誤発進抑制のためクラッチペダルが踏まれた状態でないとセルモーターが動かないように設けられた安全装置です。
クラッチスイッチの不具合は、スイッチ摺動部の動作不良や接続カプラーの接触不良、配線の断線が主な原因です。クラッチスイッチが正常に機能しないとエンジンを始動することができなくなります。
クラッチスイッチの不具合以外の原因としては、セルモーターの故障も疑われます。セルモーターから出たブラシのカスが可動部に詰まり、エンジンを動かすのに必要な回転量・回転数をモーターが確保できなくなったことで不具合の原因となります。セルモーター故障の前兆として、エンジンが1度でかからない、クランキングのスピードが遅いなどの症状が現れたら注意が必要です。
クラッチスイッチの修理、セルモーターの新品交換
クラッチスイッチの不具合でセルモーターが動かないときは、まずスイッチ部分や配線カプラーの接触不良や配線を確認します。ペダルの根本付近は埃で汚れていることが多く、クラッチスイッチに積もった埃がスイッチの摺動部の動作不良や配線カプラーの接触不良を引き起こしていることが多いので、クラッチスイッチ周辺を掃除してカプラーを抜き差しするだけで不具合が解消することもあります。
クラッチスイッチ周辺の掃除や接続カプラーの点検・再接続でも不具合が解消しない場合は、クラッチスイッチの故障や配線やカプラーの不良が疑われますので、整備工場に入庫して点検・修理を依頼します。故障したクラッチスイッチは新品に交換し、ワイヤーケーブルの断線やカプラーの修理を行うことで不具合は解消し、エンジンはかかるようになります。
クラッチスイッチの修理費用は、車種によって若干の変動はありますが、配線修理がおおよそ数千円〜1万円ほど、クラッチスイッチの交換はおおよそ数千円〜1万5000円ほどです。
不具合の原因がセルモーターの故障だった場合は、新品に交換してもらう必要があります。修理費用は車種によって多少の違いはありますが、おおよそ3〜5万円くらいになるようです。
(山崎龍)
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