クラッチが切れない(ギアが入らない) 原因を解決する方法

記事監修:柴 健太郎

プレミアモビリティサービス株式会社 執行役員/一般財団法人日本技能研修機構(JATTO)理事

POINT

  • MT車のクラッチが切れずギアが入らないときは、早急に整備工場に入庫し、適切な修理を受ける必要があります。 不具合の原因がクラッチディスクやレリーズベアリングにある場合は、工賃を節約するために、クラッチカバーも同時に新品に交換することがおすすめです。交換工賃は車種によって異なりますが、軽自動車の場合はおおよそ4〜8万円、普通車の場合はおおよそ10〜20万円になるようです。 不具合の原因がクラッチマスターシリンダー
  • ポンプやレリーズシリンダーにある場合は、オーバーホールキットを使って劣化した内部のゴムパーツやOリングを交換するか、新品の本体一式に(ASSYアッセンブリー:複数のパーツが組み上がった状態で一式交換するパーツ)に交換します。修理費用は車種によっても異なりますが、オーバーホールの場合が2〜5万円ほど、本体一式の場合が5〜17万円ほどです。

関連する症状

クラッチディスク、レリーズベアリング、クラッチマスターシリンダー ・ポンプ、レリーズシリンダーの不具合

クラッチが切れず、ギアが入らないのは、MT車に備わる動力伝達装置であるクラッチを構成するクラッチディスク、レリーズベアリング、クラッチマスターシリンダー ・ポンプ、レリーズシリンダーの不具合が原因として考えられます。

クラッチディスクとは、エンジンで発生した動力をトランスミッションに伝える摩擦板のことです。走行距離が増えるとクラッチディスクは徐々に磨耗して消耗し、やがて使用限界を迎えるとギアを入れてもクラッチが滑って走行できなくなります。

レリーズベアリングとは、クラッチを構成するパーツであり、ダイヤフラムスプリングを引き上げてクラッチを切り、エンジンからの動力を伝達・遮断するのに用いられます。レリーズベアリングが寿命を迎えるとクラッチの滑りを起こしたり、クラッチが滑って動力の伝達・遮断ができなくなります。

クラッチマスターシリンダー ・ポンプとは、クラッチの油圧回路に使用されるパーツで、クラッチペダルの踏力をテコの原理とパスカルの原理を利用して油圧に変換・増幅してクラッチレリーズシリンダーへと伝達する装置です。経年劣化によりクラッチマスターシリンダー ・ポンプに不具合が生じると、クラッチフルードの漏れを発生させ、油圧が抜けてクラッチ操作ができなくなります。

レリーズシリンダー(クラッチブースター)とは、クラッチの油圧回路に使用されるパーツで、マスターシリンダー・ポンプで発生した油圧をクラッチレリーズフォークのストロークに変換する役割を持ちます。経年劣化によりレリーズシリンダー の内部パーツが機能を失うと、クラッチペダルを踏むたびにミートポイントが変わるなどの不具合が生じます。

クラッチの、クラッチマスターシリンダー ・ポンプやレリーズシリンダーの修理

MT車のクラッチが切れずギアが入らないときは、早急に整備工場に入庫し、適切な修理を受ける必要があります。

不具合の原因がクラッチディスクやレリーズベアリングにある場合は、工賃を節約するために、クラッチカバーも同時に新品に交換することがおすすめです。交換工賃は車種によって異なりますが、軽自動車の場合はおおよそ4〜8万円、普通車の場合はおおよそ10〜20万円になるようです。

不具合の原因がクラッチマスターシリンダー ・ポンプやレリーズシリンダーにある場合は、オーバーホールキットを使って劣化した内部のゴムパーツやOリングを交換するか、新品の本体一式に(ASSYアッセンブリー:複数のパーツが組み上がった状態で一式交換するパーツ)に交換します。修理費用は車種によっても異なりますが、オーバーホールの場合が2〜5万円ほど、本体一式の場合が5〜17万円ほどです。

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この記事の監修

柴 健太郎

プレミアモビリティサービス株式会社 執行役員/一般財団法人日本技能研修機構(JATTO)理事

クラッチが切れない(ギアが入らない) の原因一覧

クラッチが切れない(ギアが入らない) の故障・不具合の症状一覧を表示しています。該当の症状を選択して、修理方法を確認しましょう。

※原因は症状から過去の事例を参考にしたもので、不具合の原因を断定するものではありません。
※修理内容は修理工場での作業事例を説明するもので自己修理を推奨するものではありません。

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  • レリーズベアリングの故障

    よくある度:

    星2
    • クラッチが切れない(ギアが入らない)

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