走行できない(ギアが入っているのに進まない) 原因を解決する方法
POINT
- MTのギアが入っているのに走行できないのは、使用限界を迎えたクラッチディスクが原因。
- ATのギアが入っているのに走行できないのは、ブレーキランプやヒューズ切れなどの電気系のトラブル、シフトポジションセンサーやシフトロックソレノイドの故障が原因。
- MTの不具合は、クラッチカバーとレリーズシリンダーと一緒にクラッチディスクを交換することで解消される。
- ATの不具合は電気系統、シフトポジションセンサー、シフトロックソレノイドなどの修理で解消される
MTはクラッチディスク、ATはシフトポジションセンサー、シフトロックソレノイドなどの不具合
ギアが入れているのに前に進まずに走行できないのは、MT車の場合はクラッチディスクなどのクラッチの不具合、AT車の場合はシフトポジションセンサーやシフトロックソレノイド、ブレーキランプやヒューズ、ブレーキランプ回路のカプラーやワイヤーハーネスなどの電気系の不具合が疑われます。
MTに備わるクラッチディスクとは、クラッチカバーやレリーズベアリングとともにクラッチを構成しているパーツのことで、エンジンからの動力をトランスミッションに伝える摩擦板です。クラッチディスクは走行距離が伸びると徐々に摩耗して行き、使用限界を迎えるとエンジンからの動力を伝達・遮断ができなくなります。そうなるとギアを入れても進まず走行できなくなります。
ATの不具合によりギアが入れているのに前に進まずに走行できないのは、どのギアに入っているかを検知するセンサーのシフトポジションセンサーが、センサーや配線の異常によって正常に機能しなくなる不具合、シフトレバーが誤作動しないように制御するシフトロックソレノイドの内部機器が経年劣化で故障した不具合、ブレーキランプやヒューズ、ブレーキランプ回路のカプラーやワイヤーハーネスなどの電気系の故障により、セーフティがかかってシフトレバーがロックしたことが原因として考えられます。
MTはクラッチディスクの交換、ATはシフトポジションセンサー、シフトロックソレノイドの修理
MT車がギアが入っているのに進まず走行できない不具合は、新品のクラッチディスクの交換を依頼することで解消できます。その際には工賃節約のため、同様に消耗・劣化が進んだクラッチカバーやレリーズシリンダーと一緒に交換することを推奨します。
クラッチを構成するパーツは消耗部品ですので、シフト操作に違和感を覚えたり、クラッチの滑り、ギアが入りにくいなどの症状が現れたら、早急にディーラーや修理工場に修理を依頼する必要があります。
クラッチの交換工賃は車種によっても異なりますが、一般的に修理代は軽自動車は安く、高級車は高くなるなど、車種によって変動します。軽自動車の場合はおおよそ4〜8万円、普通車の場合はおおよそ10万円前後、おおよそ輸入車の場合は10〜20万円くらいになるようです。
AT車がギアが入っているのに進まず走行できない不具合は、最初にブレーキランプやヒューズなどの電気系が正常かを確認し、故障があれば修理します。電気系の不具合を解消することでシフトレバーが動くことも多いのですが、それでも症状が改善しないときはシフトポジションセンサーやシフトロックソレノイドを修理します。
修理費用は車種によっても若干異なりますが、レーキランプやヒューズの交換などの電気系統の修理がおおよそ数千円〜1万円、シフトポジションセンサーやシフトロックソレノイドの修理・交換がおおよそ1〜3万円くらいです。
トランスミッションの不具合は重大事故の要因にも!?
技術力の高い修理工場に早めに修理を依頼しておくことで、
結果として安く済む可能性が高いです。
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