エンジンに力がない 原因を解決する方法
POINT
- 走行時の力不足を感じたらエアクリーナーエレメントの状況を確認。
- 交換しやすいパーツなのでDIYで交換できる。
- エアクリーナーエレメント以外の不具合は整備士に作業してもらう。
エアクリーナーエレメントが目詰まりを起こしている可能性をまず疑う
普段の走りとは明らかに違い、力が出ていない、スピードが乗らないなどと感じたら、怪しいポイントは複数あります。その中でも特に症例が多いのが、エアクリーナーエレメントの不具合です。
エアクリーナーエレメントとは、エンジンの吸気口に取り付けてあるプリーツ状のフィルターのこと。エンジンが吸気する際に、ゴミやホコリまで吸い込まないように堰き止める役割を持っています。フィルターですので当然ながら交換が必要になるのですが、交換の推奨目安は走行2?3万kmとされています。冒頭のパワー不足を感じるような状態は、この推奨目安を上まわっていると考えていいでしょう。吸気量不足でエンジンに不具合が起きる前に、速やかに交換しましょう。
エアクリーナーエレメントのほかに考えられるエンジンパワー不足の要因は、フューエルプレッシャーレギュレーター、ディーゼルインジェクションノズル、バルブロッカーアームなどの不具合が挙げられます。
フューエルプレッシャーレギュレーターは、燃料の圧力を調整するための装置。ポンプからインジェクターへ圧送される燃料の圧力を適正値へ調整していますが、経年劣化により使っているうちに圧力が弱まってしまいます。
燃料をシリンダー内へ噴射するディーゼルインジェクションノズルや、吸排気バルブの作動をカムシャフトから伝えるバルブロッカーアームは、エンジン内部の構造に関する部分です。不具合はエンジン内部を分解してみないとわからない場合もあり、修理や交換を行う際も作業工賃は割高となるでしょう。
エアクリーナーエレメントの交換
フィルター交換の部類に入るエアクリーナーエレメントの交換作業ですが、交換にかかる費用はそこまで高価ではありません。エアクリーナーのボックスを開け、中のフィルターを交換するだけですので、作業時間も短く済みます。エンジンルーム内でも比較的手の届きやすい場所にあるエアクリーナーですので、エレメントの交換を自分で行う人も多いようです。乗っていれば必ず交換する消耗品ですので、一度自分の手で交換をしてみるのもいいかもしれません。
そのほかの部品が交換となる場合は、整備士に交換作業をしてもらうほうがいいでしょう。特にエンジン内部のパーツは、むやみに手を出すとエンジンが作動しなくなる可能性もあります。
作業工賃も含めた交換費用は、フューエルプレッシャーレギュレーターが3?6万円、ディーゼルインジェクションノズルが5?40万円、バルブロッカーアームが15?20万円がそれぞれの相場となっています。
(青山朋弘)
エンジンの不具合は重大事故の要因にも!?
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