マフラーから黒煙 原因を解決する方法

記事監修:柴 健太郎

プレミアモビリティサービス株式会社 執行役員/一般財団法人日本技能研修機構(JATTO)理事

POINT

  • マフラーから黒煙が出るのは燃料が濃すぎることによる不完全燃焼の可能性が高い。
  • フューエルプレッシャーレギュレーターの不具合が不完全燃焼を引き起こす。
  • 不具合の原因がフューエルプレッシャーレギュレーターなら修理、もしくは交換が必要。

燃圧の異常によるフューエルプレッシャーレギュレーターの不具合

走行中にマフラーから黒煙が出る場合、ガソリンの不完全燃焼が疑われます。

不完全燃焼は空気と燃料の比率が適切ではない時などに発生。原因は吸気系から点火系、センサー系などさまざまですが、黒煙が出る場合は一般的に燃料が濃すぎるケースが大半です。ガソリンエンジンを搭載した乗用・商用車の場合、フューエルプレッシャーレギュレーターの不具合もその一つです。

フューエルプレッシャーレギュレーターとは燃料レギュレーター、プレッシャーレギュレーターとも呼ばれるエンジンへの燃圧を調整するパーツ。車は走行中の状況や条件により変化するエンジンの出力に応じて燃料の量も変わるのですが、その調整を担っています。

アイドリング時は燃料を噴射する燃圧を下げ噴射量を減らす一方、走行中はスピードや路面状況に合わせて噴射量を増やす必要があります。フューエルプレッシャーレギュレーターが不具合になると、この調整がうまくいきません。通常より燃料が濃い混合状態となってしまうため、排気ガスに煤を含むことになりマフラーから黒煙が出る理由となります。

ただインジェクターの詰まりや点火プラグの不具合、他にもエアフローメーターなどの吸気系パーツなどが原因となりマフラーから黒煙が出ることもあります。また、症状が出た場合、同時にエンジン警告灯が点灯するケースが大半です。まずはプロの整備士に診断機などによる原因特定を依頼することをおすすめします。

フューエルプレッシャーレギュレーターの修理・交換

マフラーから黒煙が出る原因がフューエルプレッシャーレギュレーターであれば修理・交換により問題は解決されます。

交換が必要となった場合はおよそ3万円程度の費用がかかります。ただ、今後のトラブルを防ぐためにとフューエルプレッシャーレギュレーター交換と同時に燃料ポンプや燃料フィルターなども交換を勧められる場合もあり、そうなると工賃はもっと高くなってしまいます。

フューエルプレッシャーレギュレーターの不具合はマフラーから黒煙が出るだけでなく、燃料系の残圧が低下することで始動性が悪くなるトラブルが発生します。マフラーから黒煙が出たときはもちろん、ノッキングやアイドリング中に脈動があるときはフューエルプレッシャーレギュレーターの不具合が疑われますので、早めに原因を特定しましょう。

(手束 毅)

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柴 健太郎

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マフラーから黒煙 の原因一覧

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※原因は症状から過去の事例を参考にしたもので、不具合の原因を断定するものではありません。
※修理内容は修理工場での作業事例を説明するもので自己修理を推奨するものではありません。

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  • フューエルプレッシャレギュレーターの故障

    よくある度:

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    • マフラーから黒煙

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