シリンダーブロックの故障の症状・原因・修理内容
よくある度：
シリンダーブロックの故障とは？
シリンダーブロックは、燃焼圧力を受けるピストンや、ピストンの上下運動を回転運動に変換するクランクシャフトなどが組み込まれる、エンジンの重要部品のひとつとなります。シリンダーブロックに不具合があると、オイル消費が増大する、エンジンが掛からない、異音や振動が発生する、エンジンが不調、といった症状が発生します。20世紀に誕生したエンジンの多くは、材質的に強度の高い鋳鉄製がほとんどでしたが、21世紀に入ってからは軽量なアルミ製に置き換わっています。これは形状的に強度を高める設計がなされるようになったためで、一般的な使用下ではアルミ製シリンダーブロックだからと言って不具合が出ることはありません。
シリンダーブロックの故障の原因
頑丈なシリンダーブロックも、走行距離が増えれば不具合は発生します。その一つがシリンダー壁面と、そこに接するピストンリングの摩耗によるオイル上がり。オイル消費が増える原因のひとつとなります。またシリンダーやピストンリングが摩耗すると、吸い込んだ混合気を十分に圧縮できなくなったり、燃焼圧を大きくなってしまった隙間から逃してしまうようになるので、エンジンが本来の力を出せず不調に感じたり、圧縮が足りないことでエンジンの掛かりが悪くなってしまいます。
シリンダーブロックの故障の修理内容と費用相場
鋳鉄製シリンダーブロックが主流だった時代は、シリンダー径をわずかに拡大するボーリングという加工を行う形で修理していました。しかし現在では拡大したシリンダーに合うサイズのピストンやピストンリングをメーカーが供給しなくなってしまったので、ボーリング加工による修理は一般的な修理とは言えなくなっています。もし修理する場合はシリンダーブロックを新品に交換するというものになります。この場合、部品代、工賃共に高額になるので、リビルドや中古エンジンへの載せ替えが一般的な修理となります。 （坪内英樹）
費用相場 Case1
エンジン修理の交換パーツが「シリンダーブロック」の場合には、一般パーツ利用をして、平均的に461,680円の費用が掛かります。
| 一般パーツ利用 | カープレミアパーツ利用 | |
|---|---|---|
| 金額 |
平均：461,680 円 (132,180 円～499,480 円) |
平均：369,350 円 (105,740 円～399,590 円) |
| 交換パーツ | シリンダーブロック | |
※費用相場は部品代に工賃等を含んだ最終的な金額の目安です。
※クルマの状態により最終的な金額は異なる場合があります。
※交換した部品数によってケースを分けて表示しています。
費用相場 Case2
エンジン修理の交換パーツが「シリンダーブロック、ピストン・ピストンリング」の場合には、一般パーツ利用をして、平均的に503,870円の費用が掛かります。
| 一般パーツ利用 | カープレミアパーツ利用 | |
|---|---|---|
| 金額 |
平均：503,870 円 (224,840 円～713,550 円) |
平均：159,950 円 (159,950 円～159,950 円) |
| 交換パーツ | シリンダーブロック、ピストン・ピストンリング | |
※費用相場は部品代に工賃等を含んだ最終的な金額の目安です。
※クルマの状態により最終的な金額は異なる場合があります。
※交換した部品数によってケースを分けて表示しています。
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※実際の点検で原因が異なると費用が発生する可能性があります。
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