異音(電動パーキングブレーキ作動時の「ギュッ」「キュッ」という異音 原因を解決する方法
POINT
- 電動パーキングブレーキからの「ギュッ」や「キュッ」という異音は、電動パーキングアクチュエーターの不具合が疑われる。
- 電動パーキングアクチュエーターの不具合は、経年劣化による内部のモーターの故障、ギアの摩耗やガタツキ、内部パーツの錆やグリス切れなどが主な原因となる。
- 電動パーキングアクチュエーターの不具合で異音が発生したら、故障する前に新品に交換する。
電動パーキングアクチュエーターの不具合
電動パーキングブレーキをかけたときに「ギュッ」や「キュッ」あるいは「キーキー」という異音が聞こえる場合には、電動パーキングアクチュエーターの不具合が疑われます。
電動パーキングアクチュエーターとは、電動パーキングブレーキの搭載車が装備するパーツで、制御ユニットとモーターの入った金属製のケースと2本のワイヤーケーブルとで構成されており、一方のケーブルはブレーキに、もう一方のケーブルは運転席の操作スイッチへと接続し、パーキングブレーキのロックやリリースの制御を行います。
パーキングブレーキのボタンやスイッチを操作すると、電動パーキングアクチュエーターに電気信号として伝わり、内蔵された電気モーターがワイヤーを引っ張ったり緩めたりして、後輪ブレーキのロックや解除を行う仕組みです。
電動パーキングアクチュエーターの不具合は、経年劣化により内部のモーターが動かなくなるのがもっとも多く、ギアの摩耗やガタツキ、内部パーツの錆やグリス切れなどが原因となります。異音をそのまま放置していると、やがてはモーターや内部機器が動作不良を起こし、パーキングブレーキが解除できなくなることがあります。
電動パーキングアクチュエーター本体一式の交換
電動パーキングブレーキをかけたときに異音が発生した場合は、早急に整備工場に入庫し、点検・整備を受ける必要があります。
電動パーキングアクチュエーターは分解修理ができないため、新品の本体一式(ASSY・アッセンブリー:複数のパーツが組み上がった状態で交換するパーツ)交換で対応します。修理費用は車種によってまちまちですが、おおよそ3〜15万円ほどかかります。
電動パーキングアクチュエーターからの異音は故障の前兆となります。電動パーキングアクチュエーターが故障すると、パーキングブレーキが解除できずにクルマを動かすことができなくなってしまうことから、早めの修理を推奨します。
(山崎龍)
ブレーキの不具合は重大事故の要因にも!?
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