エンジンがかからない( エンジンがかかる気配がない) 原因を解決する方法
POINT
- エンジンがかからない(かかる気配がない)ときは、イグニッションコイル、エンジンECU、クランク角センサーなどの不具合が疑われる。
- エンジンECUの不具合は、自動車の各部に配置されたセンサーや各部機器の故障も疑われるので、ディーラーや整備工場で診断機を使った故障診断が必要になる。
- イグニッションコイル、エンジンECU、クランク角センサー二故障原因がある場合は、故障箇所のパーツ交換で修理をする。
- エンジンがかからない(かかる気配がない)症状は、上記の不具合以外にも複合的な原因で発生することもある。併せて点検や故障診断を依頼することを推奨する。
イグニッションコイル、エンジンECU、クランク角センサーの不具合
エンジンがかからない、もしくはかかる気配がないときは、イグニッションコイル、エンジンECU、クランク角センサーなどの不具合が疑われます。
イグニッションコイルとは、燃焼室内の圧縮した空気とガソリンの混合気に火をつけるスパークプラグに高い電圧をかけるための電装パーツです。イグニッションコイルの不具合は、経年劣化やエンジンからの熱の影響でコイル内部の断線が主な原因となります。
エンジンECUとは、エンジンを始めとした自動車の各部に設置されたセンサーの情報を元にしてエンジンの制御を行う車載コンピューターのことです。エンジンECUの不具合はセンサーもしくはセンサーがモニターしている各部の機器の故障が主な原因となることが多いのですが、それらが正常である場合はエンジンECUの回路異常が疑われます。
クランク角センサーとは、クランクシャフトの回転角度をモニターするセンサーのことです。クランク角センサーからの情報によりエンジンECUが点火時期をコントロールします。経年劣化などでクランク角センサーが故障すると、クランクの回転角度からその位置を割り出すことができずに点火時期が狂ってしまいます。
イグニッションコイル、エンジンECU、クランク角センサーを交換
エンジンがかからない(かかる気配がない)ときは、すみやかにディーラーや整備工場で点検・修理を受ける必要があります。
イグニッションコイルに不具合の原因がある場合は、新品パーツに交換するのが一般的な修理方法です。修理費用は車種によってまちまちですが、おおよそ1?3万円ほどになるようです。
エンジンECUの故障の場合は、まずはディーラーや整備工場で診断機を使って故障診断を行います。各部のセンサーや各部の機器の故障ではなく、故障原因がエンジンECUにあることが特定された場合は新品もしくは程度の良い中古品に交換する必要があります。修理費用は車種によっても異なりますが、おおよそ2?15万円ほどになります。
クランク角センサーに不具合の原因がある場合は、新品に交換することで対応します。その場合の修理費用は車種によって若干の違いがありますが、おおよそ数千円?4万円ほどです。
ただし、エンジンがかからない(かかる気配がない)症状は、ここで紹介した代表的なもの以外に、他の故障との複合的な原因で発生することもあるため、念のため併せて各部の点検や故障診断も依頼することを推奨します。
(山崎龍)
エンジンの不具合は重大事故の要因にも!?
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