エンジン回転が不安定 原因を解決する方法
POINT
- 原因となる部品は多岐にわたるが、多いのはスロットルボディやクランク角センサー、EGRバルブなど
- 原因の特定に時間がかかるケースも多く、完全な特定ができないことも
- センサー系の故障であれば2万円前後だが、スロットルボディやバルブ系は5万円以上と高額に。
吸気系、センサー系、バルブ系など原因は多岐に渡る
車のアイドリング中などにエンジンの回転が不安定になることがありませんか。
アイドリング中にエンジン回転数が上下する症状はハンチングとも呼ばれますが、エンジンの回転が正常ではない状態は車にとって大きなトラブルになる前兆です。しかしながらその原因は非常に多岐に渡り、時にパワーステアリングやエアコンなどエンジンの動力を利用したパーツの不調で起こることもありますが、多くの場合はエンジン、および補機類の不具合である可能性を疑います。
エンジンの回転が不安定、アイドリングの不具合などを引き起こす原因で最も可能性が高いのは吸気系のパーツです。特にエンジンに取り込む空気量をコントロールするスロットルボディ、排気ガスの一部を燃費・環境対策のために吸気側に戻すEGRバルブ、吸気量を計測するエアフローメーターなどが原因として疑われます。吸気系で厄介なのは経年劣化によってどこからか二次エアを吸ってしまっているケースで、その場合は不具合パーツの特定に時間を要することが多いようです。
アクセルの踏み込み量を検知するアクセルポジションセンサー、スロットルバルブの位置を検出するスロットルポジションセンサー、エンジン回転数を検出するクランク角センサー、排気ガスの状態をモニターするO2センサー(ラムダセンサー)などセンサー系も可能性の高い部品です。
ケースとしては多くないものの吸気・排気バルブ開閉に使われるバルブスプリング、バルブロッカーアームなどバルブ系の不具合でも同様の症状は起きます。
まずは診断機などで原因の特定から。時間がかかるケースも多い
エンジン回転の不安定につながる部品は多岐に渡りますが、整備工場ではまず診断機によるエラーコードや計測値の分析などから可能性の高い原因を絞り込んでいきます。車種によっては故障が起きやすい部品が特定されている場合もあり、それらも含めて総合的に検証し、吸気系なのか、センサーなのかなど系統立ててチェックを進めていくので、修理に入るまでに時間がかかることもあります。
また、吸気系が怪しいとなった場合でもどのパーツが原因なのか完全な特定が困難なケースもあり、その場合は費用の安い修理から行い様子をみる場合もあります。
主な原因の修理費用は、スロットルボディが原因なら分解して掃除することで解消する場合もありますが交換となると平均して5万円以上掛かります。
EGRバルブの場合は2万円前後、エアフローメーター、クランク角センサー、アクセルポジションセンサーなどのセンサー系の場合も2~3万円程度となりますが、バルブ系の場合はバルブスプリングが4万円前後、バルブロッカーアームは7万円前後と高額な修理が必要となります。
(手束 毅)
エンジンの不具合は重大事故の要因にも!?
技術力の高い修理工場に早めに修理を依頼しておくことで、
結果として安く済む可能性が高いです。
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