異音・振動(エンジンがブルブル振動する) 原因を解決する方法
POINT
- インテークマニホールドは破損しにくいが内部は汚れやすい。
- 内部の汚れは洗浄で解決するケースが多い。
- 形状や取り付け方が車種によって違う部品のため交換工賃もさまざま。
インテークマニホールドのほか、エンジンに燃料を供給し燃焼させる部位に不具合がある
エンジンはクルマのなかでも一番部品点数が多い場所。異音がしたり、振動がひどくなったり、不具合が生じる要素も一番多くなります。気になるほど異音や振動が大きくなってきたと感じたら、異常があると考えたほうがよいでしょう。
インテークマニホールドの不具合も、そんな異音や振動を伴う症状のひとつです。
燃料が燃焼室まで向かう最後の部分ともいえるインテークマニホールドは、空気と燃料を合わせた混合気の通り道。そして燃焼室に一番近いこともあり、内側には汚れが溜まりやすくなっています。堆積した汚れが吸気の抵抗になると、流入量が変わりアイドリング時にエンジンの回転数が下がりすぎるなどしてブルブル振動を伴う場合があります。
インテークマニホールドに破損がある場合も同様で、破損した箇所から適正値よりも多い空気が流れ込むので、空気の量によっては同様な状態になります。
インテークマニホールド以外だと以下の部品に不具合がある可能性があります。
■イグニッションコイル:燃料と空気の混合気を燃焼させるためのスパークプラグに送る電気を高圧に増幅させる部品。不具合があると特定のシリンダーだけ燃料をきちんと燃焼させることができずにアイドリングが不安定になり振動の原因になる。
■インジェクションパイプ:エンジンに燃料を供給するシステムで、それぞれのシリンダーに備わる。接続部のシール不良などで燃料漏れが発生すると、正常な燃焼ができずに振動発生の原因になる。
■フューエルポンプ:燃料タンク内にある燃料をエンジンに供給する役割を担う。燃料ポンプが不調になるとエンジンに燃料を供給できなくなるほか、加速が悪くなったり、振動や異音が発生する。
原因となる部位を特定し、新しい部品に交換
インテークマニホールド内の汚れが原因のトラブルであれば、洗浄で改善する場合がほとんどです。工賃の相場は、脱着と点検、洗浄で3万円?と見ておいたほうがいいでしょう。ほかの付近の箇所の洗浄や点検も一緒に行うこともできますので、整備士と相談して決めましょう。
摩耗や破損が見られ修理になる場合は、交換となるのが一般的です。金属製であれば溶接などで補修できる場合もありますが、樹脂製はほぼ交換となります。
エンジンの主要部品でもあり、エンジンの種類やシリンダー数によってインテークマニホールド自体の形状や大きさもさまざまに変わりますので、部品代や工賃はクルマによって大きく異なります。交換費用の相場は、およそ2万?11万円くらいと見ておきましょう。
イグニッションコイル、インジェクションパイプ、フューエルポンプも不具合箇所を新しい部品に交換します。
イグニッションコイルはひとつだけ不具合が発生している場合も、すべてのコイルとスパークプラグを新品に交換するのが一般的。交換費用の相場は2万?4万円程度になります。
インジェクションパイプは増し締めによる修理で対応できるケースもありますが、基本的には新品部品に交換となります。交換費用の相場は3万?7万円程度見ておくといいでしょう。
フューエルポンプも新しい部品への交換となりますが、その際にフューエルフィルターも合わせて交換したほうが安心。また、サビが原因だった際はポンプだけ交換してもタンク内のサビが新しいポンプに移ってしまうので、燃料タンクも合わせて交換します。交換費用の相場は4万?7万円程度になります。
(青山朋弘)
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