異音、振動(「ジャージャー、ガラガラ」という異音) 原因を解決する方法

記事監修:柴 健太郎

プレミアモビリティサービス株式会社 執行役員/一般財団法人日本技能研修機構(JATTO)理事

POINT

  • タイミングチェーンはクランクシャフトとカムシャフトの動きを合わせる重要部品。
  • チェーンに張力が与えられなくなると緩んで異音が発生。
  • チェーンテンショナーをASSYで交換して張力を与えられるようにする。

関連する症状

タイミングチェーンに張力を与えるテンショナーの不具合

一般的な4サイクルエンジンは、吸気→圧縮→燃焼→排気という行程を繰り返しながら動力を得ています。エンジン内部でピストンが動き、この動きをクランクシャフトが回転に変えています。そしてクランクシャフトの動きに合わせてカムシャフトが動き、給排気のバルブが適切なタイミングで開閉しています。

クランクシャフトとカムシャフトをつなぎ、タイミング良く動かす役割を担っているのがタイミングチェーンです。かつてはゴム製のタイミングベルトを採用する車が多かったのですが、タイミングベルトは消耗品で10年または10万kmでの交換が必要なため(車種によって交換時期は異なります)、現在はチェーンが主流になっています。

タイミングチェーンが正確に仕事をするためには、緩みが発生しないように張力を与えなければなりません。その役割を担うのがチェーンテンショナーです。

チェーンテンショナーにはオイルポンプからの油圧で動くピストンとスプリングが内蔵され、チェーンが伸びてくるとチェーンガイドを動かすことで一定の張力をチェーンに与えています。

このスプリングが伸び切ってしまうと、チェーンに張力を与えられなくなってしまいます。

チェーンテンショナーを本体一式(ASSY)で交換

「ジャージャー」「ガラガラ」という音は、チェーンテンショナーの不具合で張力がなくなった金属製のタイミングチェーンが擦れている音。そのためテンショナーを交換してテンションがかかるようにすれば解决します。

チェーンテンショナーは本体一式(ASSY)での交換が一般的で、費用は平均すると工賃込みで2万円前後になります。

チェーンテンショナーはエンジンオイルによって潤滑しています。オイル交換を怠ると潤滑効果が薄れるとともにスラッジなどの影響も受ける可能性があるため、車種指定のサイクルで交換することをおすすめします。

また、エンジンオイルはチェーンテンショナー付近から漏れることがあります。このような症状がある場合も、チェーンテンショナーとガスケットを一式(ASSY)で交換します。
(高橋 満)

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柴 健太郎

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異音、振動(「ジャージャー、ガラガラ」という異音) の原因一覧

異音、振動(「ジャージャー、ガラガラ」という異音) の故障・不具合の症状一覧を表示しています。該当の症状を選択して、修理方法を確認しましょう。

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1
  • チェーンテンショナーの故障

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    • 異音、振動(「ジャージャー、ガラガラ」という異音)

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